アースオーガードリルを皆さんは使ったことがありますか?
支柱や柵を建てる際に効率よく作業を進めることができる優れものですが、機種によって穴をあけられる大きさや深さが異なるため、適したものを選ぶ必要があります。
本記事では、アースオーガードリルの種類や使い方、併せておすすめのメーカー7つをご紹介していきます。
DIYに取り入れたいけど使い方がわからないという方や、現場で使いたいけどどれを選べばいいのかわからないという方は、ぜひ参考にしてください!
アースオーガードリルとは?
アースオーガードリルとは、スクリュー状のドリルによって土を掻き出し、地面に穴をあけるための電動工具です。
支柱や柵を建てる際、複数の穴や大きいサイズの穴をあける必要がありますが、アースオーガードリルを使用することで効率的に作業をすすめることができます。
ドリル部分のことを通称「オーガー」とも呼ばれていることから、「アースドリル」とも「アースオーガー」とも呼ばれています。
アースオーガードリルの種類
電源タイプ
アースオーガードリルの電源は手動・電動(充電式)・エンジン式の3タイプに分かれます。
手動は自身の力でドリルを回して穴をあける必要があります。多数の穴をあけようとすると、労力も時間もかかります。
価格が安いため、コストを抑えたい方や使用頻度が少ないという場合はおすすめです!
電動(充電式)はモーターによって稼働させるタイプです。充電さえしておけば、あとは電源ボタンを押すだけで使用ができるため、簡単で楽な点が魅力です!作業時間が長くなる際はバッテリー残量を考慮して使用するようにしましょう。
また、バッテリーが割高なため、初期費用がかかるのが懸念点と言えます。
エンジン式はガソリンによって稼働させるタイプです。パワーがあり効率よく作業を進められますが、エンジン音が大きいため、日中での使用をおすすめします。また、電動タイプのものと比べると重量があるため、長時間使用するとなるとかなりの労力が必要でしょう。
穴あけ能力
基本的には約φ60~300mmのものがメーカーより販売されています。
ドリルによって穴あけ能力は決まっており、記載の能力を超えて使用すると故障につながる可能性があるため、各ドリルの穴あけ能力に従って使用しましょう!
手動 | 最大約φ100mm |
電動式(充電式) | 最大約φ200mm |
ガソリン式 | 約φ60~300mm |
アースオーガードリルの使い方
電動タイプのものはモーターを充電しておけば、本体に取り付けて電源を入れるのみの簡単操作となっておりますので、
こちらの章では手動タイプのものとエンジンタイプのアースオーガードリルの使い方の手順をご紹介します!
機種によって使い方は多少異なりますが、大まかな流れはいずれも同じなので、ぜひ参考にしてみてください。
手動での手順
①穴をあけたい場所にドリルを突き刺し、時計回りに回しながら地面に差し込んでいきます。
②ドリルのらせん状になっている部分が地面に入りきったら、ドリルを抜きます。
③掘りたい深さまで、①②を数回繰り返します。
エンジン式
①電源を入れ、プライミングポンプを数回押して燃料を吸い上げます。
②チョークレバーを閉め、スターターを数回引きエンジンをかけます。
③時々ドリルを引き上げて、排土しながら掘り進めます。
アースオーガードリルのおすすめメーカー
マキタ
電源タイプは電動になりますが、エンジンタイプの40mlクラスと同等のパワーを持つため、
樹木の支柱や電柱ポールの設置、ビニールハウスの施工など、様々な場面での穴あけ作業に使用できます!
また、最大穴あけ能力はø200ですが、複数の穴をあけた後に土をほぐしながら掻き出すことで、能力以上の大きな穴をあけることもできます。
正逆転切替スイッチが搭載されており、ビットが地面に埋まって抜けなくなった際でも、すぐに逆回転への切り替えができます。
最大穴あけ能力 | ~ø200 |
本体サイズ | 842mm×605mm×199mm |
重量 | 7.3kg |
電源タイプ | 電動(充電式) |
STS
本体に混合タンクや工具セット、ろうとがセットになっており、別途オーガと燃料の用意が必要です。
構造がシンプルなリコイルスターターや安全性を考慮したON/OFFスイッチにより、初心者の方でも安心して作業を始められます!
また、オーガの取付けは結合ピン1本で簡単にできるのも嬉しい点です。
最大穴あけ能力 | ~ø300 |
本体サイズ | 520mm×295mm×350mm |
重量 | 9.2kg |
電源タイプ | エンジンタイプ |
ハイガー
エンジンオーガー 63cc 3馬力 2サイクル Φ40mmドリル付き HG-DZ71S-002
緊急停止ワイヤーが採用されており、ドリルが土に引っかかり誤って手を離してしまった際も、緊急停止ワイヤーを抜くことですぐにエンジンを停止させられるため、もしもの時も安全です。
本体重量は10kgありますが、ワイドなグリップハンドルにより、安定した作業が可能です!
また、ハンドルには振動を吸収するための4つのラバーが取り付けられており、長時間の作業でも腱鞘炎が起こりにくい仕様となっております。
最大穴あけ能力 | ~ø300 |
本体サイズ | 570mm×410mm×390mm |
重量 | 10kg |
電源タイプ | エンジンタイプ |
ゼノア
エンジンタイプのアースオーガーながら、軽量かつコンパクトなサイズで、女性の方や初心者の方にも扱いやすくなっております!
「ストラト・チャージド®・エンジン」という環境に対応したエンジンを搭載しています。
ドリルサイズはφ20~90mmまで対応しており、様々な場面での活用ができます。
最大穴あけ能力 | ~ø90 |
本体サイズ | 255mm×625mm×395mm |
重量 | 5.4kg |
電源タイプ | エンジンタイプ |
カーツ
エンジン式オーガー AG400-TLE33
エンジンは33ccとパワーがあるため、小石や砂利も問題なく掘り進められます!
ドリルのサイズはφ30~150に幅広く対応しているため、あらゆる場面での穴掘り作業に対応可能です。
また、ウオーム減速機構により、ドリルが土の中で引っかかっても本体を逆回転させることで、簡単にドリルを引き上げられます。
始動が簡単なリコイルスタータを搭載しており、操作に不慣れな方にとっても優しい設計となっています。
最大穴あけ能力 | ~ø150 |
本体サイズ | 590mm×375mm×270mm |
重量 | 8.3kg |
電源タイプ | エンジンタイプ |
HiKOKI
1,400Wのブラシ付モーターを搭載しており、強力なパワーにより効率的な穴あけが可能です!
ビットはワンプッシュ式のため、差し込むだけで楽に装着できます。
チェンジレバーは大き目の造りになっており、構造がシンプルで高齢者の方にもスムーズに操作していただけます。
最大穴あけ能力 | ~ø125 |
本体サイズ | 535mm×120mm×287mm |
重量 | 8.9kg |
電源タイプ | 電動(充電式) |
まとめ
アースオーガードリルは電源タイプや穴あけ能力が様々あり、使用する場面などを考慮して選ぶ必要があります。
コストを抑えたい場合は手動タイプ、簡単な操作性を求める場合は電動タイプ、効率よく作業を進めたい場合はエンジンタイプがおすすめです。
また、製品によって穴あけ能力は決まっているため、能力以上の穴あけは行わないようにしましょう!
あけたい穴の大きさや自分に合ったアースオーガードリルを選んで、DIYや現場に取り入れてくださいね。
工具を取り扱っている会社で働いてました。
父親が現場関係の仕事をしていたために、幼い頃から工具が身近にありました。
HiKOKIのハンディクリーナーを愛用しています。