皆さんはエア釘打ち機を使用したことはありますか?
コンプレッサーによる空気の圧力で釘を打ち込むため、短時間かつ楽に釘打ちが可能になるアイテムで、製品によって釘の打ち込みができる対象物が異なります。
本記事では、エア釘打ち機の種類や使い方、併せておすすめのメーカーを5つご紹介いたします。
また、エア釘打ち機を使用する上での注意点についてもご説明していくので、DIYで使用予定がある方やすでに現場で使用している方も、ぜひご覧ください!
エア釘打ち機とは?
銃刀法になる?!
エア釘打ち機とは通称「エアネイラ」とも呼ばれており、エアコンプレッサとつなげて、圧縮された空気の力によって釘を打ち込んでいく電動工具です。
怪我につながる危険性が気になる点ですが、国内で販売されている釘打ち機は先の部分を押し付けることで釘が出るようになっており、安全性が確保されているため銃刀法違反にはなりません!
しかし、逆に海外製のものは日本製のものと造りが異なるため銃刀法にひっかかる場合があるので、注意が必要です。
釘を打ち込む電動工具としては、他にも「自動釘打ち機」がありますが、こちらはバッテリーで駆動するため、コンプレッサーが不要な釘打ち機となります。
エア釘打ち機の種類
空気圧のタイプ
エア釘打ち機は空気圧によって常圧と高圧の2種類のタイプに分かれます。
常圧は空気圧が約0.39~0.83MPaとなっており、小さい空気圧で釘を打ち込むため、打ち込んだ際の反動が大きいのが特徴です。
価格が安いため、使用頻度が少ない方やDIYで使用したい方におすすめです!
高圧が空気圧が約1.2~2.3MPaとなっており、パワーがあるので一度に多くの釘を打つことができます。
また、空気圧が高いことから打ち込んだ際の反動が少なく扱いやすいのが魅力です!
常圧と比較すると少し価格は高くなりますが、小型で軽量なため、女性や長時間の作業に使用する方におすすめです。
釘を打つ方法
釘を打つ方法によっても連結とバラの2種類のエア釘打ち機があります。
連結は釘が複数連なった状態のものを本体にセットし、トリガーを引いて釘を打ち込む方法です。
釘を打ち込みたい箇所に先端を押し当て、トリガーを引くだけで釘の打ち込みができるため、大量の釘を短時間で打ち込むことができます!
バラは釘を打ちたい箇所に釘を手で固定し、釘頭に釘打ち機を押し当てて打ち込む方法です。
1本ずつでの打ち込みにはなりますが、押し込むだけで釘打ちができるため、ハンマーでの釘打ちと比較すると労力を軽減できます!
また、狭い場所での作業が可能なため、活用できる場面が広がるのも魅力です。
釘の連結方法
釘の連結方法はワイヤー連結とプラシート連結の2種類に分かれます。
ワイヤー連結は、ワイヤーで複数の釘を連結させた状態のものです。1セットに約300~400本ほどの釘が連なっており、コスパが高いのが魅力です!
弾詰まりが起きにくいため、スピーディーに釘打ちを進められます。
ワイヤー連結の中でも、釘を垂直に立てた状態で連結させたものと、釘を斜めに倒した状態で連結させたものの2種類があります。
プラシート連結は、プラスチックのシートによって複数の釘を連結させたものです。
プラスチックで一本一本が固定されて連結しているため、型崩れが起こりにくく、作業中にワイヤーが飛んでくるリスクが低いとされています。
型崩れが起こりやすい短い釘は、プラシート連結のものがおすすめです!
釘の種類
釘の種類は石膏ボード用やコンクリート用、外壁用の釘等、多くの種類の釘があり、
打ち込む素材によってそれぞれ適した釘があります。
この章では、N釘、CN釘、ZN釘の3つの種類をご説明します!
N釘(構造用) | 一般的な釘にあたる種類のものです。JIS規格に定められており、構造用合板での使用が指定されています。鉄丸釘やカラー釘とも呼ばれています。 |
CN釘(2×4用) | JIS規格に定められている、強度のある太めの釘です。2×4(ツーバイフォー)工法にて使用されています。 |
ZN釘(接合金物用) | CN釘を基に亜鉛メッキを施して作られた釘で、防錆効果が高いです。主に補強として接合金物用に使用されます。 |
エア釘打ち機使い方と注意点を解説!
エア釘打ち機の使い方
こちらの章ではエア釘打ち機の使い方をご紹介します!
製品によっては手順が前後することもありますが、大まかな流れは下記となります。
①トリガーがロックされている状態かつエアホースをはずした状態で、マガジンキャップを開き、釘を本体にセットします。
②バッテリーとエアコンプレッサーをつなぎ、エアコンプレッサーと本体をエアホースでつなぎます。
③エアコンプレッサーの電源をつけて、圧力を上げます。
④釘を打ち込みたい箇所に本体の先端部分を押し当て、トリガーを引きます。
⑤連続で打ち込む場合は、トリガーを引いた状態で釘を打ち込みたい箇所に押し当てる動作を繰り返します。
エア釘打ち機の使用上の注意点
エア釘打ち機には安全装置が備わっており、本体の先端部分が押し当てられた状態でトリガーを引かないと釘が出ないようになっていますが、
周りに人がいない状態で、事前に必ず安全装置が機能しているかを確認しましょう!
また、作業時は作業者だけでなく周囲の人も保護メガネの着用が必須となります。
エア釘打ち機を使用する上での注意点は複数あります。
怪我無く安全に使用するために、必ず購入した製品の取り扱い説明書をよく読み、正しく使用しましょう!
エア釘打ち機のおすすめメーカー
マキタ
軽量かつコンパクトなサイズにより、天井や狭い場所での釘打ちにぴったりです。
先端部分を従来よりスリムにすることで、狙い通りに正確な釘打ちができるようになっています!
また、打ち込む力はパワフルでありながら、反動が軽減されるよう設計されています。
本体寸法 | 256mm×127mm×250mm |
重量 | 1.4kg |
空気圧 | 1.18~2.26MPa |
HiKOKI
ø12mmのドリフトピンを約1.5秒で打ち込むことができるため、短時間で楽に打ち込み作業が可能です!
釘を固定するするマグネットが付いており、初心者の方でも金物釘を簡単に打ち込むことができます。
手にフィットしやすいよう設計された凹凸ハンドルによって、長時間の作業でも使用しやすくなっています。
本体寸法 | 307mm×124mm×82mm |
重量 | 1.1kg |
空気圧 | 1.76~2.26MPa |
マックス
AEROSTAR(エアロスター) 新爪形状コンタクトノーズ
圧力切替機構搭載(PAT.P)HN-90N6(D)-R
先端部分の爪が滑りにくい形状になっており、どの角度からでもスムーズに打ち込みができるようになっています。
また、圧力切替レバーによって空気圧を4段階で切り替えることができ、打ち込む素材によって使い分けができるようになっているのも魅力です!
本来、空気圧を変更する際はエアコンプレッサーでの切り替えが必要ですが、本製品は手元で切り替えられるため、作業効率の向上も期待できます。
本体寸法 | 324mm×126mm×328mm |
重量 | 2.8kg |
空気圧 | 1.2~2.3MPa |
藤原産業
木材への釘打ちに適したエア釘打ち機です。
頑丈な造りになっているため、長く愛用いただけるでしょう。
打込む深さを変えられる調整ダイヤルがついており、簡単に切り替えが可能です!
また、ベルトフック付のため、荷物になることなく楽に持ち運びができるのがポイントです。
本体寸法 | 295mm×112mm×265mm |
重量 | 1.63kg |
空気圧 | 0.5~0.8MPa |
パオック
仕上の釘打ちに適した、短時間で多くの釘が打てるエア釘打ち機です。
セットした釘の残量が一目でわかるよう窓がついているのが嬉しいポイントです。
安全装置はもちろん、釘を打ち込む深さを選べるよう調整が付いています!
握る部分は滑りにくいようラバーグリップになっており、長時間の作業でも少ない負担で作業を進められるでしょう。
本体寸法 | 245mm×250mm×55mm |
重量 | 1.3kg |
空気圧 | 0.45~0.8MPa |
まとめ
エア釘打ち機の中でも、空気圧のタイプや釘の種類によって用途や価格が変わります。
購入する際は釘を打ち込む対象物の材質や釘の連結方法等も確認し、自分に合ったものを選びましょう!
また、国内の製品は安全装置が備わっていますが、使い方を誤ってしまうと自分や周囲の人に怪我を負わせてしまうこともあります。
発射口は人に向けない、保護メガネを装着する等、充分に注意して使用してくださいね。
工具を取り扱っている会社で働いてました。
父親が現場関係の仕事をしていたために、幼い頃から工具が身近にありました。
HiKOKIのハンディクリーナーを愛用しています。